ギー・ドゥボール:政治と生の再定位のために

「はじめて会ったその時から、ぼくが君たちふたりをどれだけ愛しているのかを、そしてぼくが君たちを忘れることなど決してないということを、とにかく君にはわかっていてほしい」。ギーがみずから命を絶った後、アリスにこのような言葉を書き送ってから、30年近くが経った。ギーとはじめて会ったのは、1980年代の終わり、モンパルナスにある高級ホテル、ルッテリアのバーだった。ブルジョア的な贅沢にも悪くないところがあって、ギーはそれをちゃっかり楽しむ術を知っていた。だから、かれは、友人たちと会うのにそこを使っていたのだった。そのときのことは、いまでも完璧に思い出すことができる。ぼくたちは、当時ですら悪化しつつあった政治的状況について、細部に至るまで互いの考えをただちに理解しあえた。それも、ほんの少しの言葉だけで。